悠々の歴史を誇る在来種【伊吹蕎麦】。江戸時代には森川許六(彦根藩士で、俳人・松尾芭蕉の弟子)が編んだ「本朝文選」(1706年)に「伊吹蕎麦。天下にかくれなければ。」と記されているほど、歴史の中で伊吹蕎麦は広く愛され続けてきました。
「在来種伊吹そば」栽培は、平安時代後期から鎌倉時代より始まりました。伊吹山中腹に開かれた太平護国寺が発祥と言われており、秋になると遠く琵琶湖の対岸からもそばの白い花が広がったとも伝えられています。
伊吹蕎麦は小粒で甘皮が多く、コシがあります。また緑みが強く、蕎麦の香りも強く感じられることが特徴です。